久しぶりに本を読んだ。
ざっくり言うと、マイナスな言葉のイメージがある「諦める」ということの大切さを説いている本。
自分に照らし合わせて、うまく諦められたこと、諦められずにずるずる来てしまったことを思い出した。
中学時代、サッカーで県の選抜に行くと、各チームから集まった代表者はみんなFWかMFだった。DFは競争率が低い。これはDFをやったらポジション確保できるんじゃね?ということに気づき、DFを選んでレギュラーを獲得したことがある。
高校時代、サッカーでプロになるのは無理だと気づき、注力する対象をサッカーから勉強に修正し、希望の大学に合格することができた。
社会人時代、ITのプロとして戦っていくのは自分には難しいと判断し、人事へ異動した。そして最終的には、その会社で戦っていくこと自体が無理だと感じ、会社を辞めた。
(最後の会社を辞めるのは判断が遅かったと思っている。それは他の道が見つからず、会社を辞めることは生命の危機にだと感じてしまっていたため。今思うと、もっと早く諦めれいればよかったと思う。)
こうして振り返ってみると、諦めることの連続だったとも言える。そうやって、自分に勝ち目のある戦いに身を移してきた。
一般的には「諦めなければ必ず達成できる」という考えが好意的に捉えられるが、それは
「私は諦めずにやり続けました。だからここに立てたのです」
実際は、勝者の背後には数え切れないほどの敗者がいる。多くの人は、がんばったのに成功しない敗者側に回らざるをえない。
という考えを無視しているため。どうしても脚光を浴びるのは諦めずに成功した人だ。
今後も、自分に分が悪いと思ったらどんどん諦めていきながら、勝ち目のある戦いを選んでハードな人生をなんとか戦い抜いていきたいと思う。それは単なる弱腰ではなく、一つの戦略だと思う。
日々の生活の中で「逃げないでがんばろう」として辛い戦いを強いられている人は、読んでみると気持ちを新たにしてうまく諦められるかもしれない。