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【本】『プア充』を読んで、高収入でなくても幸せに生きてくための考え方に触れる

仕事

会社を辞める決意を固めるのに役立った本を振り返ります。

 

激務でやや高給の会社で働く30歳男性が大学時代の恩師と出会い、働くことについての考え方を改め、収入が減っても幸せな生活をするようになっていくまでの話が物語形式で描かれています。読みやすいです。

 

最初に読んだのは新卒採用担当の仕事をする前でした。その頃はあまり忙しくなかったこともあり、「ふーん、こういう考え方もあるんだなぁ。」くらいの気持ちで読んで終了でした。

 

しかし、新卒採用の仕事を担当し、超激務でドクターストップがかかった後(人事時代)に読んだ時には大いに共感する部分がありました。

 

プロローグでまず共感しまくり

プロローグで以下のような一文があります。

 

頑張って下からはい上がって年収アップを狙うという考え方も、もちろんある。でも、そのためには過剰な残業や休日出勤をして、自分の時間、労力を総動員して、仕事に身を捧げなければならない。

僕自身、給料を上げるためにプライベートを犠牲にして働いてきたから、そんな肉体的、精神的な辛さはよく分かっているつもりだ。だからこそ、いえること。過剰なほど働いても、その労働に見合った豊かさや幸せは得られない。金銭的に「そこそこ」豊かな生活を味わえるだけ。その程度のために、体も心もすり減らして働く意味は、はたしてあるのだろうか。

 

「まるで自分が書いた文章か?」と思うくらい、自分の考えを代弁する部分でした。

その頃は、長時間働いて起きている間はずっと苦痛なことをしている毎日。そんな人生なら辞めてしまったほうがいい、という、自殺をする人の気持ちが分かるくらいの状況でした。

 

この文章から始まり、本文ではどう変えていけばいいかについて書かれていきます。「結婚しはしたほうがいい」「仕事にやりがいを求めなくてよい」「仲間がいれば、大してお金がなくても生きていける」「禁欲しているからこそ、たまの贅沢が楽しめる」「外食をしない」「規則正しい生活をする」「ストレスをためない」等

 

全体的に目から鱗な内容でしたが、ここでは「結婚はしたほうがいい」について主に書いてみます。

 

結婚はしたほうがいい

結婚するにはお金がかかるだろうし、結婚してしまうと収入を下げるわけにもいかない。結婚は「身を固める」なんて言うし、こんなキツイ仕事を今後もずっと続けなければならないのか。仕事でクタクタで時間も無いのに、子供が産まれたらさらにプライベートがなくなる。将来の不安なんて色々あるのに結婚なんて無理だー

(以前の記事にもまだまだ無理な心境を描いています) 

akio130.hatenablog.com

 

などという考えでしたが、自分が本書の主人公の会社いんのようになった気持ちで、大学時代の恩師と話しているつもりで読み進めると色々考えが変わりました。

 

お金がない人こそ、結婚すべきなんだよ。一人で高収入は辛いし不要だ。共働きすれば十分な収入になる。結婚式の費用なんて、ご祝儀でまかなえるう。ご両親に負担してもらってもいい。親に対しては申し訳ないなどと思う必要はない。結婚式は自分のためではなくて、家族や周囲の人たちのためにするものなんだから。

 

うむー、人に頼ってもいいものなのかな。だったらいいかもしれないけど…確かに自分も沢山の友人の結婚式に呼んでもらって楽しんでご祝儀沢山払ってるし、お互い様かもしれない。しかしなぁ。

 

昔の人は結婚するのに迷ったりなんかしなかったぞ。とりあえず、してたな。若くてお金のない二人が結婚して苦労をする。それを周囲の人間が助けるんだ。それが社会や人間関係というものだ。迷惑を掛け合うことで、人間関係ができていく。

 

「とりあえず」ってすごいな。でも、迷惑をかける、ということをダメなことかと思っていたけど、迷惑かけてもいいならしてもいいかもなぁ。でもその迷惑をかける相手はどこにいるんだろう。

 

子供は早く持った方がいい。子供がいれば、自動的に地域社会と繋がりができる。それに子供がいると楽しいぞ。どんどん成長していくから、それを見守るだけでも日々の喜びや楽しみになる。

 

なるほど、子供が媒体となって地域社会とつながれば、さらに孤独な状況からも離れるし、そういう関係の中で頼る相手もできるかもしれない。

 

こういう価値観に共感してくれる人だったら結婚って出来るかもなぁ。

などと、ちょっとした可能性を感じました。

(まずは相手を見つけろ)

 

おわり

本書を読んで、ひたすら働いてお金を稼いでいく、という考え方を見直すきっかけとなりました。他の本も沢山読んで、会社を辞めて一旦ニートになる勇気を持つことができました。(単なる無謀な行為なのかもしれませんけどね)

プロローグの文章に共感できる方にはオススメの本です。