40代サラリーマンのぼやき

思いついたことを書いてます。雑記です。

【本】『心が喜ぶ働き方を見つけよう』を読み、グッとくるような働き方、社会貢献をしたいと思いました。

以下の本を読みました。

 会社辞める決意をする前に読んだ本の一つです。再読しました。

 

著者は東北大卒で、商社、起業などを経験し、現在は宮城県雄勝町で合同会社オーガッツを立ち上げ、事業家兼漁師として活躍しています。

 

 

心が全く喜ばない働き方をしていた頃に買いました。

 

心が喜ぶ「グッとくる」働き方

本書では「グッとくる」という言葉が頻繁に使われています。冒頭にはこのように書かれています。

 

これまで企業人として働きながら、収益を上げていくうえで大切なこと、「三方よしの精神」(お客様、取引先、自社がみんなよい状態)の大切さを学んできました。さらに、もう一つ大切なことがあると、この1年間で知りました。

「自然界を含めた世の中がよくなる」ということです。

松下幸之助氏の「企業は社会貢献するためにある」という言葉の真意、田坂広志氏の「働くということは、傍(=まわりの人)をらくにする」ということの意味を、今さらながらに実感しています。

自分の内側から湧き上がってくるエネルギー、本当に自分の求めている心の声に耳を傾けて、素直に動いてみる。そんな「グッとくる働き方」が、これからは大切なのではないかと感じています。その働き方は、今の自分のためだけでなく、未来のために、社会がよりよいところへ進むために必要だと感じています。

もちろん、途中で迷いが出てくることもあります。でも、頭で考えるのではなく、心が喜ぶ働き方や生き方をすることが、より迷いの少ない、ブレない働き方や生き方につながり、結果的には、それを後世に増幅するエネルギーとして残していけるはずです。

 

以前読んだ「ソース」という本で紹介している「ワクワク」とほぼ同義かと思います。何度もぼくのブログでは書いていますが、今は、理屈ではなく「ワクワク」することをできるだけ行うようにしています。逆に「ワクワク」しないことをどれだけ減らせられるかも大切です。

そのおかげで、だいぶ良い方向に進んでメンタルが回復してきました。この方針のまま仕事にも取り組めるようになったら、周囲の人や社会に貢献できている実感を持って働けるようになるのかもしれません。そんな働き方をしたいものです。

 

本を読むだけではダメ

それまでは、仕事でなかなか時間が取れない中、毎年必ず120冊の本を読むことを自分で決めて、目的地に近づけそうなノウハウ本や自己啓発本を片っ端から読み漁って、頭で考え続けた。様々なセミナーにも出た。そしていろいろなことを実践してきた。

その反対に、この1年間は10冊も本が読めなかった。でも、答えは本の中ではなく、感じて動いていく中にあったのだ。

 

この1年間感じたままに動き続けたことで、僕の心が本当に求めているもの、心が喜ぶ働き方は、日本の新しい町づくり、日本の新しい漁業に取り組む事業家兼漁師だったということに気づいたのだ。

 

この部分は、単純に本やセミナーで知識を獲得するだけではダメという考えだと理解しています。本を読むだけではなく、理屈だけではなく、得られた情報を活用しつつ、ワクワクする行動に反映させることを意識していきたいです。

ぼくの場合は本を読んで得られた情報を参考にしつつ、自分がこれからワクワクするのは何かと考えた結果、会社を辞めることになったとも言えます。これからどうなることやら。ワクワクすると同時に心配ですけどね。

 

社会貢献をしたいなら

社会貢献をしたいけれど何をしたらいいかわからないという人には、「まずは被災地に入ってみて」と話している。現地を見て、何かを感じてもらいたい。

エネルギーのかけらみたいなものが、自分の中に残るはずだ。考えずにそのエネルギーを信じて、どんなに小さなことでもいいから動き出してみることだ。動き出し方は人それぞれでいいと思う。

 

今まで被災地を見てみたいと思っていましたが、ずっと行けずにいました。久しぶりに長期休暇を取得できたので昨夏に、被災地に入ってみました。

東日本大震災被災地を巡る旅その1(旅の経緯から出発まで)

(現在は「その7」まで書いています。しばらく放置してしまったので、今度完結させます。)

 

この旅に行ったことも会社を辞めるきっかけの一つになりました。現地では震災を乗り越えても元気に生きている人たちに会いました。そういう人たちの働き方や生き方は自分の狭い視野を広げてくれるきっかけになりました。

また、地元の方の話を聞くことで現状が少し分かりました。復興で大規模工事があちこちで行われていましたが、地元の方々の感覚では、大企業がたくさん来てお金を落とさず何かよく分からない工事をしている、とのことでした。復興は現地に住んでいる人たちが主体になってやらなければならない、ということをこの時に感じました。ここに住んで復興に貢献するというのもいいかもしれない、まだそんな覚悟はないけど、なんてことを思いました。

 

 もう一つ大切なのは、社会貢献をする前に、自分のことはもちろん親や家族、兄弟など、自分のまわりにいる人を大切にすること。身近な人たちも幸せにできない人が、遠くの人に何かできることなどないと思う。

 

まずは自分を大切にします。自分のワクワクを大切に、まずはメンタルを回復して、そこからがスタートです。

 

おわり 

著者の子供時代から現在までの様子も描かれているので、自伝のような本でもあります。また、被災地の現状を知ることもできるので、そういう観点で読んでも面白いです。被災地での体験についての描写については、ちょと泣きそうになりました。