40代サラリーマンのぼやき

思いついたことを書いてます。雑記です。

中年の危機を乗り越える8つの方法 読書メモ

最近は仕事のやる気を出すためにどうしたらいいか模索中。以前のようになんでもがむしゃらにやれるよなエネルギーは自分の中に残っていないと感じる。やり方を変えないと危険だ。

 

akio130.hatenablog.com

上記記事最後の方では、40代になる際に気を付けたほうがいいことを知った。

40代前後でミドルエイジクライシスというものがあるらしい。

先日の記事に載せた本ではなく以下の本が目についたのでまず読んでみた。

 

 

著者は1979年生まれのキリスト教牧師。2016年の本なので、37歳ごろに書いたらしい。ちょっと早いんじゃないのか?と思う部分があるが、あまり宗教色は濃くない内容で、けっこう参考になった。

 

過去に選ばなかった道を思い出してしまう

P.7あたりに書かれている以下のあたりが個人的に一番印象に残った

中年の危機の本質とはなんなのかと考えてみると、「限界性の自覚」というところにあるのではないかと思います。

(中略)

残りの40年間でできることは、非常に限られているのです。もう、進むことができる道はそれほど多くはありません。相当に絞られているのです。そのことが、はっきりと自覚されます。

(中略)

「自分の限界性・限定性」を身体的、精神的に自覚したとき、「本当はもっと別の人生がよかったのに」というような「別の人生の可能性」への憧れや期待を捨てきれず、「自分の道」を受容できない時には、「中年の危機」は次第に深刻化していきます。

(中略)

私たちは中年を迎えるまで、数々の選択を積み重ねながら生きています。学校、クラブ活動、習い事を選択し、職業を選択し、伴侶を選択し・・・こうして、数々の自分でくだした「選択」によって自分の歩みが定められてきています。 しかし、ある一つの選択をすることは、「別の選択肢」を捨てることもでもあります。

 

自分に当てはめてみても、

あのときあの高校に行かなかったらどうなってただろう。

あのときクラブチームのセレクションを受けてみていたらどうなっていただろう。

あの研究室を選ばなかったら、

あの部署を選ばなければ、、、

などのさまざまな分岐をしてきたことを思い出す。そして、今の自分の現状と併せて考えると「あのとき別の道を選んでいたら、もっとよい人生を迎えられていたかも・・・」という、考えてはいけないような妄想を、ふとしてしまうことがある。

しかし上記の通り「自分の道」を受容できない時には、「中年の危機」は次第に深刻化してしまうという

「これまでの自分の人生、これでよかったのだろうか?」という考えに陥ることは危険だ。

では自分の道を受容するためにはどうしたらよいか?

 

過去に選ばなかった道を少し受け入れる

こうした、すべての「捨てられた選択肢」によって構成される「自分の選択から除外された人生の可能性」は、ユングによるとすべて「無意識」のなかに蓄積されています。別の選択肢を選び、別の人生を歩んだ別の「自分」が無意識のなかに住んでいるのです。この選択されることがなかった「別の自分」を、ユングは「影(シャドウ)」と呼んでいます。

捨てられていった選択肢が表面化して「これでよかったのか」という考えが出てくるのが40代前後らしい。

この時にバランスを失って「今からでも遅くない。今の仕事を辞めてあの道を歩みなおそう」という過度な判断と行動をしてしまうと生活を崩壊させる危険があるという。

ではどうするか。

「影」はもともと自分の一部であるため、「受容」することによって沈静化します。しかし、「影」の要求は意識的な自分とは対極的なものが多いので、完全に飲むことはできません。だから、生活に支障が出ない程度に飲んで満たしてあげれば、それでいいのです。「影」の力が強くならないように、こうしたバランス感覚のもとガス抜きする、ということが、一つの課題です。

完全に道を選びなおすようなことはせず、少しだけ受け入れてあげることで鎮静化されるということ。

 

具体的に自分は何を受け入れるべきか

なるほど。自分にとってのサッカーはうまく鎮静化できていると、今なら思う。

自分は小学校低学年から高校2年ごろまではプロサッカー選手を夢見ていた。しかし高校2年で挫折した。大学では一切サッカーをやらないつもりだったが、たまたまいい人に恵まれて週5活動のサッカー部に入ってしまった。

その後も社会人サッカーを続けて、毎週少なくても1回以上はサッカーをする生活が30代になるごろまで続いた。

あの時期を思い返すと、サッカー選手になれなかった自分、ユングのいう「影」は完全にガス抜きによって悪影響を回避できていたなと感じる。

 

では、これからはどう考えていったらいいだろうか。

過去の自分が歩もうして進めることができなかった道。。。

・不動産投資(2011年ごろにワンルームを買っただけ)

・IT技術者(2008年ごろまで大学院まで行って学んだが今はほぼ別分野の仕事をしている)

あたりか?

こういったものを完全に自分の生活から排除してしまうのではなく、適度に取り入れていくことが大切なのかもしれない。

不動産屋に転職するような極端なことはせず、小さく戸建てやアパート投資から始めてみるのもいいかもしれない。

エンジニアに転職することせず、今の業務で使えるプログラム言語について学んび、業務で活かしてみるのがいいかもしれない。

 

自分の限界というものをしっかりと受け止め、過去に選ばなかった道については目を背けるのではなく、適度に受け入れられたらと思う。