40代サラリーマンのぼやき

思いついたことを書いてます。雑記です。

東日本大震災被災地を巡る旅その11(大槌町→山田町→宮古→盛岡)

釜石市のホテルに宿泊し4日目、最終日です。

(今回も写真だらけになります。)

 

釜石から北には電車やBRTのような交通手段はありません。レンタカーを借りて大槌町→山田町→宮古市まで行くことにしました。

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この山田線は、2015年になってようやく復旧工事が始まったみたいです。

JR山田線、「震災4年で復旧工事」の舞台裏 | ローカル線・公共交通 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

 

三陸鉄道のような地域に浸透している組織があるのは重要だと思います。いつまでも国なのお金に世話にならず、各地域が独自にやることが復興を早める、のではないかと感じています。

 

 大槌町で壊滅した町をただひたすら見る

釜石から車を走らせます。

 

おちこちで工事が進んでいます。

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大槌駅があった場所。

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ナビ的には、JR大槌駅の真上を走行。今は道路になり、多くのトラックが走行。

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何も無い。本当に線路だったのか?

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人通りはほぼ皆無。トラック、トラック、トラック。たまに地元のおじさん・おばさんが自転車で走行。ちょっと異様な光景。

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過去の写真が残っています。

大槌駅周辺

こんな町があったのかぁ

 

海から少し離れると仮説住宅だらけ

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どうなんだろ。この旅で見た中で、大槌町が最も復興が進んでいないように見えました。ほんの数時間だけですけど…

 

山田町

大槌をあとにして、吉里吉里を通り過ぎ山田町へ。

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途中。道の駅「やまだ」で休憩。

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これだけはちょと笑いました。

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この名前でいいんですか?ネットを少し探しても、由来は見つからず。

 

山田町

 

防潮堤の工事が進む。

大震災5年:漁港にそびえる防潮堤 岩手・山田 - 毎日新聞

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高台の工事も。

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宮古市

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山田線の釜石方面は使われていない。

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きっぷ運賃表の山田線部分は消されていました

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盛岡行きの電車は少ないので、バスで移動。

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盛岡市

旧盛岡銀行(岩手銀行旧本店本館) 

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盛岡の市街地は綺麗で好きな町の一つ。

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遅めの昼は「白龍」のじゃじゃ麺

白龍 本店 (パイロン) - 盛岡/そば・うどん・麺類(その他) [食べログ]

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さらに「ぴょんぴょん舎」の盛岡冷麺

ぴょんぴょん舎 盛岡駅前店 (ピョンピョンシャ) - 盛岡/冷麺 [食べログ]

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新幹線に乗って東京に戻りました。

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旅を終えて

今回、震災以降で初めて被災地に行きました。テレビの中でしか見たこと無かった光景を、ようやく直接見ることが出来ました。

 

テレビをで被災地を見るとショックを受けますが、各地の現状を短時間でも見れて、ずっと大きな衝撃を受けました。特に大槌町の壊滅具合には言葉がありません。(陸前高田も、確かこのレベルだったかと思います。)

 

こんなにあっさりと多くの人が亡くなる。自分の命というものを考えるきっかけにもなりました。

 

直接見る、体験するということ

以前、こんな記事を書きました。

情報収集・発信では「考え」「事実」どちらなのかを注意。得た情報をどうするかは自己責任で。

 

今ではテレビだけでなくインターネットからでもたくさん情報が得られるようになりましたが、最後は直接自分で見たり体験することが重要だということを、この旅でも痛感しました。二次情報だけいくら整理しても、それは本当の意味で理解したことにはならない。と。

 

数学の勉強は、公式(抽象的)の理解と、練習問題(具体的)の実施を行ったり来たりすることで本当の意味で理解が深まります。何かについて本当に知りたくなったら、メディアの情報(抽象的)の理解と、実際に体験(具体的)を両方経験したうえで語ったほうがいいなと思います。

 

旅をすることでたまには人生を俯瞰する

昔は、旅というものにあまり価値を感じていませんでした。確かに景色が綺麗だったり料理が美味しかったり、そうい楽しさはあるだろうけど、魅力ってそれだけでしょ?

 

しかし、こうした旅を経験して考え方が変わりました。毎日の平凡な日常は、それはそれでとても大切なことですが、気がつくと視野が狭くなりがちです。本やテレビなどで広い世界を見ることもできますが、やはり、直接現地に行くとずっと大きなインパクトを受けます。

そして、今の自分が悩んでいることがちっぽけに感じたりします。旅に出て、ようやく自分の人生を客観的に見ることができます。価値観や考え方も変わります。

 

ぼくは、ろくに人生を俯瞰することなく(余裕もなく)ただ8年間、ひたすら仕事を頑張ってきました。俯瞰しなかったため、間違った、しんどい道をずっと走り続けていたような感覚です。

 

この東北旅行は、会社で苦しんでいる自分が、辞める判断を下すうえで、大切は一つのきっかけとなりました。

 

今後は、年に1回くらいはこんな旅を定期的に入れて、人生を俯瞰できる機会を設けたいと思いました。目の前のことを一生懸命取り組む時期と、全体を俯瞰するタイミングは必要です。そうやって、ようやく間違えずに進んでいけるのかもしれません。

 

おわり

まだまだ東北はボランティアを必要としている場所があるらしいです。日本に帰ってきたら、しばらく海外に行きますが、ちょっと何かできないか考えてみるのもいいかもしれません。ただ行けばいいというワケでは無いですが、何かできること無いかな…

 

これにて東日本大震災被災地を巡る旅を終えます。

 

 

過去のエントリ

その1(旅の経緯から出発まで)

その2(客観的に見た自分の仕事のよさを知りつつ安くて旨い店を巡る)

その3(2日目、南三陸さんさん商店街でキラキラ丼を注文するが来ない。でものんびり待ちましょう。)

その4(南三陸さんさん商店街から南三陸町役場への移動、被災地の風景)

その5(BRTで南三陸から気仙沼へ移動)

その6(気仙沼市の被災地の現状)

その7(気仙沼の夜)

その8(気仙沼で野宿)

その9(奇跡の一本松を見学。釜石到着)

その10(釜石市の現状を見てから「助六」で賑やかな夜)